糟谷工房では各種着ぐるみのオーダー製作や修理改造を行っておりますが、ここでは当店の方法で製作された新しいオ―ドウの着ぐるみの製作を紹介いたします。なお、機密保持のために割と簡単に説明致します。
まずどんな物を作りたいのか紙に書いてみます。そして中の人の大きさから大体割り出して寸法や見積をを決めますが、必ずしもデザイン画どうりに作って動ける保証はありません。
製作過程では若干の変更もあり得ます。
又、大きさや機能以外に色やデザインによっても見積が変わる事があります。
当店では 芯となる素体にツナギを着せてその上に肉付けとしてGボンドでウレタンを張り付けていきます。
肉付けがある程度出来た時点でファスナーを取り付ける箇所から芯を取出します。その後も肉付けを続けます。
体と同時進行で頭や手くるぶしを作り、この時点で一度試着して色々な動きをしてもらいながら頭の座り具合や手の位置、動きやすいかどうかのチェックをします。
当店では皮膚の仕上げにコーキング用シリコンを使用しております。これは劣化しにくくて簡単に入手できるので補修が楽にできるからです。
なお、お客様のご要望があればラテックスを使用する事も可能ですが、メンテナンスや保管、耐久年数の点で当店ではあまりお勧めはしておりません。
こうしてオ―ドウは完成しました。今後も想定外の事態で度々壊れたり改造する事もあるでしょうがそのつど補強していきます。